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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

私は甘利問題を予め知っていた

2016/02/01
世の中を看る 6
20160201 

「私は甘利大臣の『政治と金』の問題を予め知っていました」
と言えば、驚かれるかも知れません。

「どこにそんな特別情報網があるのか?」
と訝られるでしょう。

しかし、それを知っていたのは独り私だけではありません。
多分、ほぼすべての人が知っていたのです。

その根拠を以下に示します。


地上天国は、完成した人間一人の姿と同じ姿である。したがって、堕落した世界は、堕落した人間一人の姿に似ているということができる。ゆえに、我々は堕落した人間一人の生活を調べてみることによって、人類罪悪史の全体的な動向を、のぞき見ることができるといわなければならない。....
それ自身の内部で闘争を行っている各個体が、横的に連結して生活を営んでいるのが社会なので、そこでもまた、闘争が起こらざるを得ないようになっているのである。
(「原理講論」復帰摂理から見た歴史発展)


これを見ると、社会で起こっている問題は、既に私の中で起こっているのです。
だから、自分自身の中を見れば、世の中で何が起こるかが分かります。

つまり、誰もが甘利問題を「個別的」に「知っていた」という意味ではなく、「自分の内面で常に何が起こっているか」を潜在意識的に「知っていた」という意味です。

ところが、甘利大臣の事件を聞いた時、ほとんどの人が、あたかもそれを初めて知ったかのように驚いたのです。

街頭でマイクを向けられた人は一様に驚いた表情を浮かべて、
「本当ですか?!」
と聞き返す姿がテレビに映し出されていました。

これは一見当たり前の光景です。
不思議なことなど、どこにもなさそうです。

しかし本当に不思議なことは、私たちがこの事件を知らなかったと思い込むことであり、そう思い込むことによって、
「この事件は甘利大臣の問題であり、私の問題ではない」
と思い込むことです。

「大臣は熱心に公務に励んでいるように見えたのに、どうしてあんな人が ... 」
「大臣は嵌められたんだ」
「大臣は辞めても、安倍政権の支持率は下がらない」
「今の法律にも問題があるんだ」

人それぞれに様々な観点で論じるのですが、見る限り、
これは私の問題だ
と論じる人を寡聞にして知らないのです。

もちろん、私も「知っていた」と自慢できる者ではありません。

「知っていたはずだということに、後になって気がついた」
というのが、正確な話です。

本当に
「知っていた」
と言えば、知っていた者としての責任が生じるので、誰でも多分
「知っていなかった」
ことにしたいのです。

しかし原理講論は、
「君たちはみんな知っている。知っているなら責任を負いなさい」
と言っているのでしょう。

どう責任を取ればいいのでしょうか?
どんな責任を持てますか?

私の内部で止むことなく続いている「闘争」に終止符を打つこと。
ここに責任を負わなければならないでしょう。

甘利大臣のことは、一つの例に過ぎません。
私たちはどうしても、私の外に問題の原因を探そうとする性(堕落性)があります。
多分、そのほうがよほど容易いのでしょう。

「問題の原因は、常にあなたの内にある」
というのが、原理講論の核心であるはずなのですが。

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Comments 6

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2016/02/02 (Tue) 01:07

MIKADON

飛躍しすぎ

大臣の不正献金受理問題でしょう、、、
「私は知っていた」なんて、おかしいでしょう。

2016/02/02 (Tue) 01:11

教育部長

Re: 飛躍しすぎ

確かに、読む人には飛躍と感じられますね。
私の中ではだいぶ時間を書けて固まってきた思いだったのですが、表現がちょっと不足でした。
少し書き足してみましたが、それでも十分ではなさそうです。
本当に言いたいことは最後に尻切れトンボになってしまっているので、今後、それをうまく書けるようになれば、話が通じるようになるかも知れません。

2016/02/02 (Tue) 10:04

原田和彦

知っていたのなら、なぜ甘利大臣に知らせてあげなかったのですか。

甘利大臣に起きるであろうことを知っていたのなら、なぜ甘利大臣に知らせてあげなかったのでしょうか。あまりにも無責任ではありませんか。またあまりにもかわいそうではありませんか。

知っていたのなら、甘利大臣の衆院議員会館の大臣の議員室の宛先を調べて、文書を送るなりなんなり、教えてあげるべきでした。知っているのに教えてあげなかった。これはとんでもない発言ですよ。少なくとも部長職にあるあなたが、甘利大臣に起こるであろうことを知っていたのに、甘利大臣に知らせなかった。はっきり言ってショックです。

2016/02/03 (Wed) 18:47

教育部長

Re: 知っていたのなら、なぜ甘利大臣に知らせてあげなかったのですか。

本当にそうですね。申し訳ないことでした。
このようなご指摘をいただき、本当にありがとうございます。

2016/02/03 (Wed) 19:11

fatherfujioka

突然ですが、問題です。

一見私の内面が闘っているようにも見えますが、私たちの闘いは究極的には「心と体の闘い」です。
では仮に、体が無い状態でも私たちの内面では何かが闘っているのでしょうか?
もう少し踏み込んで、肉体がなければ私たちはいかなる堕落性や、あるいは犯罪を犯し得ると考えられますか?よろしければ少し考えてみてください。

2016/02/03 (Wed) 22:52