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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

苦痛そのものは蕩減条件にならない

2016/01/29
信仰で生きる 7
 20160129 

神の復帰摂理とは、別名、復活摂理でもありますから、復活がなされることによって復帰摂理は進んでいくということになります。

誰が復活するのでしょうか。
霊的に死んだ人たちです。

霊的に死んだ人には2種類があって、一つは地上人、もう一つが悪霊人です。
地上人は、肉身は生きているが霊的に死んだ人。
悪霊人は、肉身も死んでおり、霊的にも死んだ人です。

神の復帰摂理は、この双方の死人たちを復活させなければなりません。
そこで神様はどういう方法を取られるかというと、悪霊人をして地上人に苦痛を与えさせるというのです。

このことについては、先日来、何度も記事に書いてきました。

ところがここで一つ、見過ごしてはいけない重要な問題があります。

地上人が悪霊人の与える苦痛を甘受すれば、これを蕩減条件として地上人も復活し、同時に苦痛を与えた悪霊人も復活する
と原理講論にあります。

ここを注意深く読むと、
「地上人が苦痛を受けることによって蕩減条件が立つのではなく、その苦痛を甘受した時に蕩減条件が立つ」
ということが分かります。

ここを勘違いすると、思った通りに復活できない可能性があります。

「私の人生は苦痛、苦労の連続だった。信仰の道でも相当に苦労した」
と言ったとしても、その苦痛に応じた蕩減条件が立っているとは限らないのです。

努力したのに、報われなかった。
良かれと思ってやってあげたのに、反対に誤解された。

こういう苦痛は誰にでも大なり小なりあり得るでしょうが、この苦痛そのものが蕩減条件になるのではない。
苦痛は外からでも分かりますが、それを甘受したかどうかは目に見えません。
蕩減条件とは、非常に内面的な問題だということになります。


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Comments 7

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原田和彦

苦痛を与えたほうも復活するとは?

原理講論では、苦痛を与えたほうも復活すると読めるところもありますね。じゃあ、自分は苦痛を与えて復活する方についたほうが、楽ですよね。そんなことは、間違っていると、世間的常識では考えられますが、どうなんですかね。

2016/01/30 (Sat) 09:14

教育部長

Re: 苦痛を与えたほうも復活するとは?

原田さん。
コメント、有り難うございます。
確かに一見すると、苦痛を与えるほうが楽なようにも思えますが、逆に、不利な点もいくつかあるように思います。
① 苦痛を与えたとしても、地上人が必ずしも甘受するとは限らない。むしろ、甘受しない場合が圧倒的でしょう。そうすると、悪霊は復活できません。悪霊にとっては自分の復活は地上人次第、全く相手頼みです。
② 苦痛を与えるということは、加害者になるということです。そこには加害者としての苦痛があり得ます。そして、加害者は被害者が許さない限り、加害者という立場から抜け出ることができません。
③ 一方、苦痛を受ける側の地上人は、苦痛自体は確かに苦しいことだとしても、それをどう受け止めるかを自分で選択することができます。被害者であり続けるか、それとも甘受して復活体になり得るか、自分次第です。

この他にも、いろいろ挙げられる点があるかもしれません。この復活論は非常に深くて重要な内容を含んだ箇所だと感じます。復帰原理の要と言ってもよさそうに思います。

2016/01/30 (Sat) 16:29

佐藤史代

苦痛を与える者

表面的にその代だけで見れば苦痛を与える側が加害者に見えますが、苦痛を与える側にも理由や言い分がある、歴史的に見た時、過去に苦痛を受けた恨み故に、仕返し的に、苦痛を与えてきたと考えれば、いたちごっこで、どちらが本当の加害者・被害者という判定は難しい。

苦痛を与える側に立たざるを得ない者の心の痛み(恨み)をも知られる神の原理だとすれば、神の愛はどちらが加害者と判別をつける種類のものではないのかもしれません。
ルーシェルをも許し心配した神ですから。

昔、清平で「傷をつける者は罪を犯すが傷を受ける側も罪を犯している」というみ言を聞いた事があります。

人はどこまでも自分なりだけの観点で自分勝手に傷を受け、自己中心に被害者になりますものね。

2016/01/30 (Sat) 19:34

教育部長

Re: 苦痛を与える者

確かに、昔の加害者が今の被害者になり、昔の被害者が今の加害者になる。今だけ見てはどちらがどうだと単純に言えないほど、複雑に絡み合っているのかもしれませんね。

2016/01/30 (Sat) 20:36

MIKADON

No title

結局、「全てのことに感謝せよ、、、」ですね。

2016/01/31 (Sun) 01:57

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2016/02/01 (Mon) 00:54

佐藤史代

아주

아주!
「全てに感謝。」
理論理屈を超えた真髄であり万通の道ですね。スッキり一言、ありがとうございます。

2016/02/01 (Mon) 07:27