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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

「天が与える苦痛」をもう少し考える

2016/01/26
信仰で生きる 1
20160126 
先日の記事「悪霊が与える苦痛とは何か」に対して、いくつかコメントをいただきました。

その中で、
「父母である神が娘を更生させるために、やくざ者を送って悪さをさせるだろうか? 『悪霊が地上人に苦痛を与える』という行為は、単純に犯罪行為の反復であり、通常はそうすると当人は更に堕落性に拍車がかかるだけだ」
という疑義を呈してくださった方があります。

確かに、この疑義には一理あるように思えます。

現時点で、私にこの疑義に対する明快な回答があるわけではないのですが、せっかく有り難い指摘をいただいたので、できるだけ突き詰めて考えてみたいと思います。


このとき、天は悪霊人をして、その罪に対する罰として、この地上人に苦痛を与える業をなさしめる。
このようなとき、地上人がその悪霊人の与える苦痛を甘受すれば、これを蕩減条件として、彼は家庭的な恵沢圏から氏族的な恵沢圏に入ることができるのである。....
このようになれば、悪霊人の業は、天の代わりに地上人の罪に対する審判の行使をした結果になるので .... その業によって、この悪霊人も、その地上人と同様な恵沢を受け、新しい時代の恵沢圏に入ることができるのである。
(原理講論「復活論」楽園以外の霊人たちの再臨復活)


ここに含まれる幾つかのポイントを挙げてみます。

① 天(神)から見て、地上人には何らかの罪がある。
② その罪に対して、天は何らかの審判を行使しなければ、その罪を清算することができない。
③ もし地上人の罪が清算されたなら、天はその地上人のみならず、悪の業をした悪霊人にまでも恵沢を与えようとされる。
④ ここには、天、地上人、悪霊人が登場するが、ここに現れないサタンはどのような関わりを持つのか。


ここからさらに、私なりに見過ごせない問題を抽出してみると、

① 神から見て、人間の「罪」とは一体いかなるものなのか。
② その罪に対して、神はなぜ審判を行使しなければならないのか。

というような厄介な疑問が湧いてきます。

神様と人間との関係だけで見れば、父母と子女、親子の関係だということができるでしょう。
たとえ堕落した血統であるとしても、本質的な関係は変わらないものと思います。

そうすると、父母は子女の何を見て、それを「罪」だと呼ぶのでしょうか。
また、その子女の「罪」を清算させるために、父母はなぜ、どのような審判をしなければならないのでしょうか。

「お前は罪を犯した。償うために刑務所で罪を償ってこい」
と子女に向かって無慈悲に通告する父母がいるでしょうか。

このような問題をどれだけうまく解きほぐすことができるか、まだ確たる自信はありませんが、2つの点から考えてみようと思います。

① サタンの存在と、その関わり
② 父母である神様の、存在全体に対する心情


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Comments 1

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ナベトシ

たしかに伝道されてから30年も経ち、原理講論を読むと『これってどういう意味?』と思ったり『これはちょっと違うんじゃね?』と思う所は出て来ます。



最近は総序の『矛盾性を内包したままでは…』という所で引っ掛かり『でも実際にはアダムとエバはカインとアベルを産んで繁殖したのは何故?』と疑問に思っています。


原理講論の通りであればアダムとエバは繁殖もできない状態になったはずだからカインとアベルは生まれて来ない事になるはずなんですよね?

2016/01/27 (Wed) 00:00