「家庭環境だと思います」
教区の成和部長会議に地区の成和部長を迎えて、初めてじっくり話しました。
教区の成和部長は私を含めて4人の内3人が50代。
それに対して、地区成和部長は30代の初めという若さですから、私の息子と言ってもおかしくない年齢です。
今日話してみた印象は、スマートな(頭のキレの良い)信仰二世というものでした。
お母さんの信仰によって、4歳から教会に通い始め、高校生の時に家族で引っ越したのが転機となり、熱心な信仰の道に入ったそうです。
私も成和部長ではありますが、二世に対する時の視点はどうしても一世の立場、親の立場になりがちです。
一世が二世を指導するのと、二世が二世を指導するのとでは、自ずと違いがあると思い、一つの質問をしました。
「二世の中でも教会に距離を置く子が結構多いですね。部長が今のような教会のリーダーになるまでにはいろいろな条件が重なったと思いますが、その中でもどんな条件が重要だったと考えますか?」
すると、この質問に対する答えは即座でした。
「家庭環境だと思います」
例えば、修練会に参加すれば、霊的に引き上がります。
しかし、大切なのは、その後それが持続するかどうかです。
ところが、家に帰ってきて、その二世の霊的な基準が下がりやすい。
家庭が二世の信仰を守り、刺激できる環境かどうか。
それが最も重要だというのです。
家庭環境で最も重要な要素が父母、つまり親である夫婦の関係です。
この夫婦の関係が良いと、二世の心が安定します。
それが心霊の糧になるのです。
「幸いにも、私は父母が目の前で喧嘩するのを一度も見たことがないんです。それが良かったと思います」
先日、一対一研修に参加したのですが、一対一教育の基本思想は、
「霊の親が霊の子を育てる」
ということです。
教育部や修練会もありますが、それはあくまでもサポーターです。
最初から立派な霊の親はいません。
不足ながらも、右往左往しながら原理のみ言葉を一つずつ懇切に教えます。
内容が抜けることもあるでしょう。
それでも、親が一生懸命子どもに愛を注ぐその姿が伝統となるのです。
その伝統を子どもが受け継いで、次の子を伝道し、親からされたのを真似て、自分の子を育てる。
これが伝統の相続です。
伝道とは、愛して育てる伝統のことだと言えます。
考えてみれば、実の親子も一対一です。
これまた、最初から立派な親はいません。
子どもを育てるのに、み言葉も必要ですが、結局は不足ながらも一生懸命に投入するしかないのです。
それが親から子へ受け継がれる伝統です。
ちゃんとした一対一研修も受けずに子どもを産んで育て始めるのですから、うまいやり方が分からず躊躇うことが多いのも当然です。
しかし、子どもを育てながら、親も育てられる。
親はできるだけ立派な一対一教育者になる努力をしなければならないでしょう。
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