天使界の常識「長子権」
原理の中に、
「長子権」
という言葉があります。
長子とは最初に生まれた者であり、次子とはその次、2番目に生まれた者です。
今さら言うまでもないことですが、長子、次子は生まれた順番で決まります。
今朝『天聖経』の「長子権・父母権・王権復帰」という項目を訓読しながら、昔ある牧会者から聞いた話を思い出しました。
神様は天地創造の一番最初に天使界を造られました。
その天使界でも一番最初に造られたのが、天使長。
そこから始めて、順次他の天使を造っていかれたのですが、その創造は高位の天使から始めて、順次下位の天使を造っていくという創造の秩序だったというのです。
この話の根拠がどこにあるのかよく分かりませんが、これに基づいて考えれば、先に造られた者であるほどより高位であり、より優れているのです。
つまり、先に造られた者が高位に立って後に造られた者を主管するという主管の秩序がごく自然に形成されます。
「先に造られた者が上位であり、神様に近い」
このことが、天使界においては理屈なしの共通認識となっています。
ところが、神様はそのような天使界の創造から始めながら、一番最後に人間を創造されたのです。
その人間が完成すれば、万物世界の最高位に立って主管する主人の位置に彼を立てようとされました。
これは天使界の常識からすれば、まったく例外的で、常識をひっくり返したものです。
天使長ルーシェルからすれば、配下の天使たちを主管し従えるのは当然でした。
誰も文句をいう天使はいません。
ところが、アダムに対してはどうするのか。
「最も最後に創造された彼に私は主管されるべきなのか」
神様はアダムとエバを創造する前から、
「私はいずれ私の息子娘を造るから、お前たちはよく侍るように」
と願ってこられました。
造られた順番で主管できるという天使界の常識からすれば、天使長は発想を転換する必要があります。
後で創造された者が先に創造された者を主管するためには、何が必要なのでしょうか。
創造された順番という外的な秩序を超えるものは、愛しかありません。
後に創造された者であったとしても、先に創造された者以上の愛を持って愛することができれば、愛の主体という立場に立つことができます。
このような「愛の秩序」をたてることがアダムとエバの責任だったのです。
アダムとエバは、この新しい「愛の秩序」を立てることができず、天使界の常識を刷新することができませんでした。
それで今でもサタンは、
「神様も完全な神様であり、神様が求めるアダムとエバも完全なアダムとエバなのですから、堕落していなければ、アダムとエバは本然の天使長である私を愛するのが原理の基準です。ですから、私は堕落して悪い立場にいるとはいえ、あなた方は善良で正しい立場にいれば、私を愛したという条件を立てなければなりません」
と主張するのです。
「長子権復帰」ということも、生まれた順番ではなく、愛によって復帰するしかないのも、このことに由来しています。
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