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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

もうちょっと考えてみます

2015/03/02
生活日記 0
20150302 

教会で正会員登録をすると、毎月本部から機関誌「Today's World Japan」が送られてきます。

ところが、
「毎月送られてきても、とても読めない。気持ちが塞ぐと、教会にも来れないし、読む気力も出ない」
と言って、会員登録の解消を要望してきた婦人がいます。

総務の立場では手続きは難しくありませんが、どんな事情を抱えているのか、しばらく話を聞いてみました。



「毎月の会費もあるし、経済的にも重荷になっていますか?」

「今は自分も働いていなくて、夫の収入だけなので、辛いです。毎月の十一条献金も夫の収入からするんですが、何だか夫のものを勝手に取っているようで、苦しいです」

「ご主人は真面目な方ですよね。毎日一生懸命働いておられるんでしょうね」

「夫ももう62です。元来元気な人なんですが、最近は何だか疲れがたまったいるようで、朝もなかなか起きられないんです。唯一の趣味は魚釣りで、その時だけは楽しくて、元気になるみたいです」

「ストレスなどもあるかも知れませんね」

「仕事でも我慢することが多いみたいです。でも、一番のストレスの原因は私だと思うんです」

「どういうことですか?」

「姑が大変な人なんです。すごくネガティブな人で、私にもそんなふうにばかり言ってくるんです。それで元々ネガティブな私はますますネガティブになって、夫が帰ってくると、もう延々と姑への不満を言うんです。自分の母の悪口を毎日聞き続ける息子は、本当に辛いと思います」

「それがご主人の最大のストレスだと思うんですね。ご自分でもよく分かっていますね」

「分かっているのに、姑の愚痴はどうしても言わずにおれなかったんです」

「それくらい、辛かったんですね」

「それに、私、片付けがすごく苦手なんです。居間とかある1階はきれいにするんですが、2階の夫婦の部屋はもうゴミの山なんです」

「娘さんの部屋を通って行く奥の部屋ですね?(以前、一度訪問したことがあります)」

「そうです。これはもう、私の姿を象徴していると思うんです」

「どういうことですか?」

「表向き(居間)はきれいに取り繕っているのに、心の中(夫婦の部屋)は散らかし放題....」

「なるほど。うまい表現をしますね! ◯◯さんは本当によく頭が回る人ですね」

「そうなんです。頭は回って、夫にも子どもにも教会で習ったことをいくらでも話せるんですが、実践が伴っていないから全然だめなんです」

「ご主人は職場でも大変だし、稼いでも稼いでもなかなか貯金ができないので辛いかもしれませんが、夫婦の部屋がゴミの山だと心が休まらないでしょうね」

「そう思います。それでも、私、片付けられないんです。それに、心を込めて食事を作ってもあげていないし、疲れを癒してあげることもできてないんです」

「どうしたらいいでしょうね?」

「少しでも節約して、お金を貯めてあげるようにしたいとも思うんですが....」

「お金もあるに越したことはないでしょうね。他にも何かできそうなことがありますか?」

「姑の愚痴を減らさないといけないでしょうね。それから、ゴミの山を片付ける....」

「それが大切でしょうね。あと例えば、時々礼拝に来ることは出来ますか?」

「努力すれば時間を作れると思います。でも、気分が落ち込むと、『もういいや』って思って、わざと自分をもっと落ち込ませようとしてる自分に気づきます。『姑さんの世話も大変だし』というふうに、礼拝に行けない理由を自分で作ってしまうんです」

「神様は教会にだけおられるわけではないでしょう。◯◯さんの中にも、良心という小さい神様がおられるでしょう。その神様をもう少し意識して生活してみたらどうでしょうね? 『私は何をしたらいいんでしょう? 夫や子どもは何を願っているんでしょう?』というふうに良心に尋ねてみたらどうでしょう?」

「そうですね。良心のことは部長さんの講義で聞いたことがありますが....」

「ところで、会員登録の件、どうしましょうか?」

「それは、もうちょっと考えてみます。部長さんの貴重な時間を長々と取ってしまって、ごめんなさい。でも、ありがとうございました」

「ゴミの山、少しづつでも片付けてください。ご主人の気持ちがだいぶ安らぐと思いますよ」

20分位の会話でした。

後で、彼女の霊の親からメールが届きました。

「月刊誌の件、私が話しても無理そうでしたが、部長さんと話したあとは顔が明るくなり、もうちょっと考えるとのこと、色々聞いて下さり、ありがとうございます」

今日私が気をつけたことは、

① こちらの要望を強要しない
② 相手の気持ちを傾聴する
③ 相手の気づきを引き出せる質問をする

の3つでした。

それで、
「もうちょっと考える」
というのは、こちらの誘導ではなく、本人の決定です。

(良心の話だけは、ちょっと説教じみていました)



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