最後通牒を渡すために私が来たのではない
インターネット宣教とでも言うのでしょうか、文仁進様のメッセージを久しぶりに拝見しました。
女史が今どのような立場なのか、私は詳しく知りませんが、メッセージの中にその父君・文鮮明先生についての証が含まれています。
極めて貴重だと思われるので、少し要約しながら紹介したいと思います。
(原語は英語です。拙い英語力ですから、私の訳には不正確な点があると思います。ご了解ください)
★★★
数日前、お父様の夢を見ました。
お父様は光そのもので、眩しく輝いておられました。
お父様は私を呼ばれ、近づくと手を握ってくださいました。
すると向こうから、大勢の人たちがやって来るのが見えました。
驚いたことに、その人たちは私がとても愛せない人たちだったのです。
「どうしよう。困ったことになった」
と思いました。
ところが、お父様はその人たちが近づいてくると、彼らの肩を優しくなでたりしながら、とても愛されるのです。
すると、その人たちも内面から輝き始めたのです。
その人たちがそんなに美しい姿をしていたとは、それまで思ったこともありませんでした。
でも、それが神様の創造された本来の姿であることは疑問の余地がないのです。
とても印象的な夢でした。
1971年、米国でお父様がこんな説教をされました。
神様は何を持って真実である(true)と言えると思いますか?
皆さんの中でも、どんなメンバーが良いメンバーだと思いますか?
私を愛してくれる人を愛し、私を憎む人を憎めば、それは悪いメンバーです。
だから、私はこう教えよう。
私を憎む人を愛しなさい。
そうすれば、遅かれ早かれ、その人は私のところにやって来る。
その人がどんなに悪くても、その人に対して3回良くしてあげれば、その人はあなたに必ず頭をさげるようになる。
なぜか?
すべての人は良心を持っているからである。
神様はなぜ良い神様なのでしょうか?
お父様の答えは、
「それは、良い人だけでなく、悪い人も愛するからだ」
ということです。
すべての人は良心を持っています。
すべての人は神によって創造されました。
だから、私が夢で目撃したように、すべての人は輝いているのです。
今世界情勢を見れば、至るところで憎しみと対立が蔓延しています。
私たちはそれに対してどうしたらいいのでしょうか。
「悪を取り除くしかない」
と考えます。
しかし、メシヤの教えはこうです。
「世の中を変える唯一の方法は、人の心を変えることである」
メシヤが来るのは社会革命を起こすためではありません。
人の心に善の心を発火させるためです。
どんなに組織を変え、トップを入れ替えても、結局は古いものと違いはありません。
人の心に貪欲や憎しみがあるかぎり、また同じことが繰り返されます。
神はなぜ善人も悪人も愛せるのでしょうか?
それは父母の心をもっておられるからです。
悪人はなぜ悪人なのか?
それは悪の根を持っているからです。
メシヤはその人を善に導かなければならない使命を持っているのです。
お父様も神様と同じ心で人を見られます。
その例を話しましょう。
私が10代の頃の体験です。
ある一人のリーダーが教会のお金を横領するという事件がありました。
彼をどう処置すべきか、許すべきかどうか、教会の中は多くの議論で紛糾しました。
しかしその人は神様、真の父母様と元の関係を取り戻したいと願って、教会に姿を現したのです。
その時、お父様はビリヤードをしておられました。
周りには多くのリーダーたち。
「お父様はこいつをどうされるだろうか」
と固唾をのんで見守っていました。
私たち子女にとっても、初めて遭遇した緊迫の場面でした。
彼はゆっくり部屋に入ってくると、リーダーたちに静かに挨拶しました。
お父様はちらりと彼を見ると、すぐまたゲームに戻られました。
彼は静かに立っていました。
多分5分か10分くらいだったでしょうか。
「お父様は何か行動を起こされないのか。彼の首を切り落とすとか」
言葉にならない思いを抱いて、みんながお父様を見つめていました。
お父様はゆっくりと顔を上げ、彼の名前を呼ばれました。
「スティックを持ってきなさい。ゲームをしよう」
彼はその通りにしました。
ビリヤードが始まり、何も起こりませんでした。
その男が何もしていなかったかのように。
お父様は真剣な顔をしておられたが、まるで岩のようでした。
その後、昼食になりました。
お父様は何も言われず、まるで普段のように彼に対されました。
この時のお父様の態度は、一体何だったのでしょうか?
お父様はそれを通して一つの実例を示されたのです。
父母の心情の、です。
みんなが解散して帰った後、私はお父様の袖を引っ張って言いました。
「アッパ、どうして彼を叱らなかったの?」
と聞きました。
お父様は、静かに、こう諭してくださったのです。
「よく分からないといけない。彼は神の子だ。彼は間違いを犯したかもしれない。しかし絶対に神と真の父母との関係を壊したのではない。彼は風に揺らされて右左に揺れ、枝も何本か折れたかも知れない。しかし根に帰ってこようとしたのだ。そうだとすれば、どうして私が彼を愛さないでおられようか。彼に最後通牒を渡すために私がいるのではない。最善のものを与えるためにいるのだ」
まだ幼かった私には、これがものすごく大きな教訓になりました。
今でも脳裏に焼き付いて、忘れることが出来ません。
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