第2のワーク「私は感謝する」
今年最初のホームグループ書写会。
浄化精誠の指導書の中にある2つ目のワークに取り組んでみました。
「私は◯◯に感謝する」
限られた時間ではありますが、25の感謝を書き出してみようと提案して始めました。
最初に私がこのワークの意義について、簡単に説明。
4、5年前、
「感謝は信仰生活の本質である」
という文先生のみ言葉に出会って以来、感謝ということについていろいろな面から考えるようになりました。
また、ある婦人の体験の証を聞いたことがあります。
夫婦仲が上手くいかず、「離婚やむなし」という苦境に立たされた時、最後の望みに家庭問題カウンセラーを訪ねました。
相談を受けたカウンセラーは、離婚という選択肢を否定しないと言いながら、
「これを一度試してみたらどうでしょう」
と言って、一枚のワーク用紙を見せてくれました。
「あなたのご主人の良いところ、感謝できる点を40個書き出してみましょう」
というものです。
「こんなものを書いても無駄だろう」
とは思いながらも、婦人は一抹の希望を抱いて用紙に向かってみることにしました。
ところが、何時間用紙に向かっても、夫への感謝は1つも浮かんでこないのです。
結局、40日を費やしてやっと40個書き出しました。
すると、その婦人の中に思いがけない変化が起こったのです。
「夫にはこんなに良いところがあったのか」
ということに結婚以来初めて気がつき、我知らず夫への感謝と慕わしさが湧いてきたのです。
すると、自然に夫への態度も変わり、夫が帰宅すると、
「お帰りなさい」
と言って迎えるようになりました。
(長い間、それも言っていなかったのです)
結局この婦人は、思いがけなくも40個の感謝で離婚の危機を回避したのです。
このような話をした後、全員で自分自身の感謝ワークに取りかかりました。
さて、書き進めていくにつれて、みんなの顔に苦悩の表情が濃くなっていきます。
10個くらいから筆が止まった壮年もいます。
「感謝ならだいぶあると思っていたのに、書き出してみるとこんなに出てこないのかと驚いた」
というのが、共通した感想でした。
ところで、その中の一人の壮年が興味深い証をしてくれたのです。
2011年に東北大震災があって、『絆』という言葉が注目されましたね。
それで、2012年の自分のモットーを「絆」と決めました。
翌13年は「もったいない」、14年は「おもてなし」、そして今年は「ありがとう」と決めたんです。
そしたら今年最初の書写会で「感謝」というこ音葉が出てきたので、「面白いな」と思いました。
今年の年頭に「ありがとう」というモットーを家に張り出したら、妻が、
「あなたは私にちっとも感謝してないでしょ?」
と言うんです。
「いや、そんなことはない。朝早くから一生懸命にしてくれていることをいつも有難いと思っているよ」
と答えるのですが、なかなか受け入れてはくれない。
「自分は感謝しているつもりだ。どうしてそんなふうに言うのか」
と訝っていたんですが、さっきの婦人の証を聞いて、
「なるほど!」
と納得しました。
自分では感謝しているつもりでも、心から本当には感謝していないんですね。
頭の中だけ、言葉だけだったんだと思いました。
感謝というのは、自分の心が変わり、態度が変わってこそ、本物の感謝ですね。
この壮年の正直な話ぶりに他の参加者も聞き入り、うなづいている様子でした。
最後に私がもう一つ付け加えて、今日の会を終えました。
脳の研究によると、脳は自分にされた質問に対して、正直に応えようとするそうです。
「あなたにはどんな感謝できることがありますか?」
と自分の脳に質問すると、脳は「感謝していること」「感謝できること」を一生懸命に探し始めるのです。
だから今日も私が、
「感謝することを書き出してください」
と言った途端、皆さんの脳は「感謝すること」だけを一生懸命に探し始めたんです。
そして「感謝すること」について考え、それを書いている間は、皆さんの脳は「感謝できないこと」については一切考えられなくなったのです。
これはなかなか素晴らしい戦略ではないでしょうか。
難しい状況で不安があり、心配が覆って来た時、
「あなたが感謝できることは何ですか?」
と、自分自身に質問すればいいのです。
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