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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

親子大喧嘩をいかに収めるか

2014/12/29
生活日記 0
20141229 

教会学校ではリーダーシップを発揮して、活動に最も熱心な子。
頭の回転も早く、二世同士の会話を常にリードします。

ところが、その子が高校で欠点を取った。
お母さんは非常に心配して、彼のスマホを取り上げました。

「これに時間を取られているから、成績が上がらないんでしょ!」
という理屈です。

ところが、そのやり方に彼はキレてしまい、親子で大喧嘩に。

彼は自分なりに勉強しているつもりでいる。
しかしなぜか、している割には結果が出ないだけ。
そう思っています。

お母さんは、スマホに気を取られて、勉強に身が入っていないのではないかと不安を感じる。
勉強のやり方もよく分からないのだろうと危惧する。

お互いの状況認識が合わず、話し合いが上手くできません。
思い余って、お母さんから私の方にSOSが来ました。

「教育部長さん、一度彼と話してやってください。私の言うことは聞きません」

という訳で、彼と一対一で話してみることになりました。

「お母さんと大喧嘩になったみたいだね」
と切り出すと、彼は正直に話し始めます。

話を聞いてみると、大体次のようなことが分かってきました。

① スマホの一番の問題はLINE。

しかも、主要なLINEメイトは学校の友達ではなく、教会の仲良し4人組です。

夜の勉強中、スマホを離しておいても、
「彼から来てるのに、すぐ返さないと悪いな」
という思いに囚われ、気になってしようがない。

何とかしないといけないと思いながら、どうしてもスマホから遠く離れることができない。

② 学校で先生に質問に行けない。

一学年が20人程度という小さい高校です。
質問に行けば、先生はかなり個別に時間を取ってくれるはずです。
熱心な子は、足繁く質問に行っているのですから、彼もその気になれば行けないことはない。

にも拘らず、あまり行かないというのは、彼の積極的な性格には似つかわしくない。
なぜ行かないのだろう?
自分の中に何か引っかかるものがあるようだと、彼も言う。

③ 鮮文大学に進みたいとは思っているが、より短期的な目標が明確でない。

20人程度のクラスで、彼の成績は真ん中辺り。
英語が苦手以外は、特に得意な科目もなく、主要5科目の合計も200点台の前半です。

韓国の大学に行けば、言葉のハンデを負います。
韓国語で専門を修めるには、今の内からかなり勉強の習慣をつけ、のめり込む感覚を身につけておく必要があるでしょう。

彼の話を聞きながら、私は3つの提案をしてみました。

① LINEのルールを4人で相談して作る。

例えば、夜の7時から11時まではお互いにLINEを送らない。
そうすれば、その時間帯は安心して勉強に集中できます。

② 積極的に先生を利用する。

質問に行けないという壁を越える。
プライドのようなものが邪魔をしているのであれば、自己変革の努力をする必要があるのでは。

③ 主要5科目で合計400点を目指す。

400点を達成するためには、各科目で何点を目指せばいいか。
そのためには、どういう勉強をして、何を克服しなければならないか。
それを明確にして、一つ一つステップアップしていくこと。

この提案に対して、
「400点は、ちょっと大変ですね。レベルが高過ぎる」
と言いながらも、第一の提案に対しては前向きでした。

「すぐ、4人で相談してみます」
と言い、②の提案にも前向きの姿勢を見せました。

実際どこまで実践できるかは分かりません。

私としてはできるだけ「コーチング」的な対応を心がけようとはしながら、まだ提案が多過ぎたようです。

それでも彼の感想が、
「話してスッキリした」
というものだったので、一定の成果はあったかも知れません。

第三者は結構冷静に対応できますが、父母も同様の対応ができれば、親子大喧嘩になってお互いにキレるという最悪の状況は避けられるのではないか。
そんな気がします。


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