二世たちは葛藤をどう乗り越えるか
本日、高校2年生の二世男子2人と話す時間を持ちました。
今、我が教会の成和学生部には高校2年生の男子が4人います。
面白いことに、全員が韓日家庭の二世です。
それで、この4人には何か特別の共感世界があるかのように、機会さえあれば互いに集まって一緒に勉強したり、カラオケに行って楽しんだりしている様子でした。
「仲が良くていいな。二世同士の間には一世には分からない独特の連帯感があるのだろう」
と思ってきました。
ところが、だいぶ前から彼らの関係には一つの問題が起こっていたのです。
先日は、男子の1人(A君)から、
「話を聞いてほしい」
という要望が来たので、話を聞きました。
そして本日、別の2人と会って、また彼らの側からの話を聞いたのです。
双方の話を聞いたのですから、できるだけどちらにも偏らず、公平な立場に立たなければならないと考えました。
しかし、それで問題がうまく解決できるかというと、それはまた別の話です。
本日の話では、2人の内の1人(B君)は初めからよく話してくれました。
問題が生じて、それが繰り返されていくプロセスをきちんと話してくれるので、私も事情をよくのみ込めたのです。
ところが、もう1人の男の子(C君)は、じっと黙ったままで聞いています。
1、2度、
「君はどう思う?」
と尋ねても、
「う~ん」
というばかりで、一言も話そうとしません。
機嫌が悪いようにさえ見えます。
それで大抵のことは、B君の話で把握しました。
その上で、もう一度C君に発言を促すと、今度は話し始めてくれたのです。
すると、一言目から本音が出てきました。
その本音を、最初は言い出しかねたのでしょう。
「今となっては、とても和解して昔のような関係に戻るのは難しいと思います。戻りたいという気持ちにもなりません」
彼の気持ちがよく分かりました。
3人とも、三者三様で葛藤しているのです。
「自分も悪い。でも、相手も悪い。いくら歩み寄ろうとしても、相手は態度を変えなかった」
3人ともに、そう思っています。
自分も悪いということは分かっている。
でも、相手が変わってくれなかったからという「自己正当化」もしたい。
私がその場ですぐに、魔法のような解決策を出せるわけでもありませんでした。
ただ、
「これは、我々みんなにとって『チャンス』かも知れない。神様の隠れた意図があるようにも思えるね」
と言った後、
「明日の礼拝で、もう一度『浄化精誠』について話そうと思う」
と約束しました。
すると、最後にC君が言いました。
「最初は、頭の中がグチャグチャだったんです。何をどう言ったらいいのか、自分でもさっぱり分からなかった。でも、先生がこうして話し合う場を作ってくださって、本音を言ってみたら、何だかスッキリしました。何かできるかもしれないという気持ちになりました」
明日は赤穂浪士討ち入りの日ですが、明日の礼拝も正念場となりそうです。
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