初期教会はホームグループで躍動的に成長した
『新氏族メシヤリーダースクール』
と題する冊子が手元にあります。
著者は、吉永煥(キル・ヨンファン)鮮文大学名誉教授。
「世界平和家庭連合力量強化認証プログラム」
という副題が付されています。
扱っている主要テーマは、
① ホームグループ
② 浄化精誠
③ コーチング
の3つです。
じっくり読むのはこれからですが、序文に当たる部分から、ホームグループと統一教会との関係についての解説を一部紹介します。
★★★
初代教会宣教は、真のご父母様を中心とした「家庭教会」の形態で始まりました。60年代から70年代までは、家庭と家庭で熱い礼拝が捧げられ、多くの食口たちが家族の経験を土台として入教するに至りました。
教会組織も3名、12名を超え、36家庭の祝福を先頭に、72、120、430家庭の順で成長しました。これはまさに、細胞が繁殖するセル教会の繁殖の形態でした。
またこの過程で、食口間には強力な三位基台チームと霊の親組織がありました。この組織は当時、食口たちの血縁的因縁よりもっと強力で影響力が強い家庭構造でした。
教会は涙と精誠が宿った心情文化を共有した教会で、この根をパターンとして集まった食口たちはお互いの間に熱い心情交流を経験し、情熱的な霊的礼拝が捧げられ、証と聖霊の役事が現れました。
これを見ると、真のお母様が強調される
「真理と神霊のあふれる初期教会」
の姿がまさにこのようであったのだろうかと思われます。
真理と神霊があふれる教会の躍動力の源泉は、ホームグループ(家庭教会)による伝道、教育にあったことも分かります。
統一教会こそ20世紀に現れた、最も健康で情熱的なホームグループ(セルグループ)で成長した家庭教会でした。初代教会では、3人以上が家庭に集まって自然的な成長をなすホームグループがよく形成されていました。
このホームグループは主に伝道と開拓を目標にした「伝道ホームグループ」でした。ここで霊の親からよく養育された食口たちは40日長期修練会を終え、すぐ後に、伝道教役、牧会教役に投入され、平信徒として強力な教役者となりました。
整理してみるなら、
「当時の家庭教会は食口を伝道して三位基台チームを持った霊の親たちが、涙と精誠で養育し、修練会を終えたのち、祝福家庭にして、現場のスタッフ教役者を輩出する訓練場であった」
ということになります。
(これこそ)真の家庭教会の成長と復興につながるカギではありませんか?
これが本当に初期教会の姿であり、それゆえに、1966年当時の統一教会の在籍人員が18万人を超えていたというのが事実であるなら、現在の停滞した状態はどこから生じてきたのでしょうか。
韓国の統一教会が1976年後半から163棟のAタイプの教会所有の建物を持つようになって以来、ホームグループの影響よりも大グループである教会中心の組織と内容に変化し始めました。それで、大教会である既成教会を中心とした内容が学習され始め、教会の職分も執事、権士、長老、牧師という称号が用いられ始めました。
ここから、小グループ中心の躍動性が漸次消滅し始めました。最近になっては、三位基台、心情文化、霊通、涙という単語もあまり聞かれなくなりました。
問題点は、健康なホームグループ形態の体系的で理論的な過程を通したシステムの定着なしに、急に大グループ教会へ転向したということです。転換後、小グループに対する関心よりも、聖殿建設とともに、大教会の管理と維持のための政策が優先されました。
従って、家庭で捧げていた自然で躍動的なホームグループ礼拝はなくなり始めました。それよりもむしろ、聖殿中心の教会化がなされていきました。礼拝の順序形態、説教などは、主に大教会の成長を志向する既成教会を模倣してきました。
もし、立派なホームグループ組織を土台とした伝道と養育、祝福と教役のプロセスがよく整理され、経験が制度化されたと後に今日の家庭教会に至ったならば、今頃は爆発的な成長とともに天一国の敷居に立っていたはずだと思います。
★★★
このような論考からみれば、近年「ホームグループ」とか「セル教会」などと盛んに言われている教会成長のキーワードは、まさに統一教会のオリジナルだったとも思われます。
ところが、教会の組織が拡大する過程で、ホームグループの良き面が見逃され、うまく継承発展されなかった。
それゆえ、今「ホームグループ」を言うことは、新しい取り組みをしようということではなく、もう一度昔の躍動感を取り戻そうということです。
よろしければ1クリック!

にほんブログ村
【おすすめ記事】
- 関連記事
-
-
予言のジレンマ 2021/01/27
-
文先生はなぜ日本に留学されたのか 2013/10/03
-
6回で終わってはだめなのです 2013/10/01
-
2030のためのブランディング 2013/12/20
-
スポンサーサイト