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「恵子さん、愛しているよ」

kitasendo
遺言状 

夫の遺言状
という動画を、先日の書写会で視聴し、お互いの感想を話し合いました。

銀婚式を迎えた熟年夫婦のやりとりを、妻の目から見たものです。

★★★

私は若い頃から嫉妬深い女。
しかも、自分は美人でもないのに、好きになる男性はみんな「イケメン」。

しかし30歳になって、実際に結婚したのは、2歳年下なのに年寄り臭く見える男性でした。

それでも、
「私が理想の男性に作り変えてあげればいいんだ」
と思って、結婚生活を始めたのです。

初め、夫は黒縁のダサい眼鏡をかけていました。

「金縁のほうがいいわよ」
と言って、金縁眼鏡に変えたら、ちょっと見栄えのする顔になりました。

頭が薄くなってくると、髪を短く刈ってあげました。
すると、薄毛が目立たなくなりました。

地味な白と黒の服しか着ようとしないので、ちょっと派手な模様の服を買って着せてみました。
話し方や、些細な仕草も気になるので、私が口うるさく指導して直してあげました。

夫はどうだったかというと、どんなに私が注文をつけても、いつも笑って受け入れてくれたのです。

そんな夫を見ながら、いつも、
「嫌な女だと思われている」
と感じていました。

銀婚式を迎えて、しばらく経った頃、夫がふいにこんなことを言いました。

「ぼくはね、絶対に遺言状を書いておこうと思うんだ」

「何を書くの? そんな財産もないのに」

「それは、内緒だ」

そういう夫の言葉を聞きながら、
「きっと、私への恨みや苦言の遺言状に違いない」
と思われ、心が塞ぎました。

数日後。
夫の遺言状を発見。

覗いて、読んでしまいました。

「恵子さん、長い間ぼくと遊んでくれて、本当にありがとう。ぼくと仲良くしてくれて、大切にしてくれて、本当にありがとう」

そんな言葉が書かれていました。

★★★

婦人たちからは、
「心が広いご主人ですねえ」
という感想が出た後、
「私の夫は、これこれこんなふうなところがあって。もっと、このようになってくれたら」
というような、普段積もり積もった夫への願望やら不満やら鬱憤やらが出てきました。

この動画からは、ご主人の本当の気持ちは測りかねます。
確かに、心が広いといえばそうかも知れませんが、男の目から見れば、ご主人の心の内は25年間、決して単純ではなかったであろうと推測します。

「あなたの眼鏡はおかしい」
「服のセンスもない」
「話し方も、仕草も、見てて変」

そんなふうに言われ続けて、気持ちのよい男はいないでしょう。

妻が、
「私は嫌な女だと思われている」
と直感したのは、正しい直感と言わねばなりません。

そして、夫が遺言状を書くといった時、心穏やかでなかったのも、この直感が拭えていなかったからでしょう。

しかしそれでも、
「ぼくと遊んでくれて、ありがとう」
と言えたご主人は、偉いものだなあと思います。

妻が小言を繰り返すのも、見た目を直させようとするのも、すべては夫婦の遊びだ。
妻が夫を思う心の現れだ。

いずれにしても、それは妻の愛だ。

そう思えれば、妻からどんなふうに言われようと、夫はいつも、
「恵子さん、愛しているよ」
と言えれば、いいのです。

そんなふうになりたいものです。

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Admin:kitasendo