ホームグループで愛化する
以前、ブラジルで実践中の「ホームグループ伝道」について紹介したことがあります。
今の教会体制の中では、教会が「頭脳」とすれば、ホームグループが「細胞」という位置づけになります。
細胞が活性化されていて、盛んに分裂・増殖を繰り返すほど、教会体制は生きた組織になり、発展すると期待することができます。
細胞は小さなものですから、ホームグループはせいぜい7、8人くらいが限度。
それ以上に大きくなれば、2つに分裂して増殖しなければなりません。
ここで問題となるのは、
「どうすれば、細胞が活性化するか」
ということです。
ブラジルの証の中では、
「ホームグループが愛化しなければならない」
という表現をしていました。
「ホームグループというシステムで伝道が進むのではない。食口(教会員)が成長し、愛化することで伝道が進む」
というわけです。
そのための「ホームグループの5大基本要素」というのがあります。
① 礼拝(祈り、聖歌)
② 親交(お茶や食事を通して友情を深める)
③ み言葉学習(訓読と討論)
④ 実践(週間目標から家庭生活の具体的変化へ)
⑤ 伝道
これを実際に進めようとすると、③と④との間にかなり大きな溝があると言います。
我が教会では1年ほど前から書写会を始めており、それぞれに家庭に集まって、4、5人位での書写会が継続されています。
その集まりが、いわばホームグループのようなものです。
ただ、やはり③の段階(書写をしながら話し合う)から④の段階(実践)に上がるところで足踏みをしている場合があります。
私が属する書写会でも、数ヶ月間書写を続けてきたものの、段々と行き詰まり、マンネリ化を感じるようになりました。
そこで先回の書写会で一つの提案をしてみたのです。
「今日は賛美の実践をしてみたらどうかと思うのですが、どうでしょうか? 賛美の3段階は、まず自分の良い所を発見すること、次に身近な人の良い点を発見し、最後にそれを表現してみる、というものです。そこで、まず順番に、自分の良いと思う点を発表し、その後、隣の人の良い点を指摘してみたいと思います」
これは言ってみれば、④の入り口のような感じです。
本当は「週間目標の設定」までやってみたかったのですが、今回そこまでは無理のようでした。
当初、いきなりの提案にみんな躊躇顔になりましたが、言い出しっぺの私から始めてみました。
すると、次の人も考えながら一つ二つ言ってくれたので、そのまま順番に回って行きました。
中には夫婦もおられ、
「夫は一体なんて言うだろう?」
と興味津々でした。
さて、それが一通り終わると、次は隣の人の賛美です。
これも私から始めました。
順番にまわっていきますが、初めてのことでもあり、みんな緊張して真面目そのものの表情です。
「なるほど。そんなふうにあの人を見ているんだな」
と、教えられること、感心することばかりでした。
私がこんなことを提案したのには、いくつかの理由があります。
一つは、「堕落性のあるところには神様が来られない」ということ。
自分と隣人の良い点だけを見るようにすることで、本性を中心とした雰囲気を作り、神様が主管して下さる場を作ってみたかったのです。
二つ目は、このグループと一人一人を「愛化」するということ。
互いがより親しく、成長しなければ、決して新しい人を招くことのできる雰囲気を作れないと思うのです。
今回は、初めての試みでした。
今後いろいろな工夫が必要だと思います。
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