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過去を変える

kitasendo
memory

私は昔から、少し気取って言えば、今に生きている人間でした。

どんな出来事があっても、3日も過ぎるとその場面を具体的、明瞭に思い出せなくなるのです。
説明しろと言われても、大雑把に印象的なことしか言えません。
我ながら、もどかしい思いをしたことが一度二度ではありません。

私の父は反対に、何十年も前のことをあたかも昨日あったかのように、実に精密でリアルに語る才のある人でした。

昔の会話の内容まで、その順序に従って一語一語話すのを聞くと、創話ではないかと思うほどで、信じられない思いになったものです。

ところで、過去をよく記憶することは、状況によって善し悪しだろうと思います。
以前、ある若い女性と話したとき、しばらく話すといつも同じ記憶に戻ってしまうことがありました。
小学生の時、クラスのある男の子に執拗にいじめられ、その後親しい友達が1人もできず、寂しい小学校時代を過ごしたというのです。
その話をする度に、彼女は感極まって涙を流すほどでした。

10年以上も昔のいじめの光景が、今でも彼女の記憶から消えないのです。
明らかにその時代に彼女は心の傷を負っています。
体に受けた傷は多少の跡は残ったにしても、痛みが繰り返すことはありません。
しかし心の傷は、何度でも痛みが甦ります。
この痛みを媒介するのが、
記憶
というものです。

その時私は何と言ってよいか、適切な言葉を知りませんでした。
しかし最近になって、
過去は変えられる
という話を聞くようになりました。

「未来なら変えられるかも知れない」
と考えるのが、常識人の見方でしょう。
過ぎ去った過去をどうやって変えるというのでしょうか?

この話によれば、
過去というものはない。未来もまたない。あるのは、『今』だけである

実際の痛みや喜びを感じるのは今だけであって、過去の痛みや喜びは実際のものではなく、記憶に過ぎません。
従って、その記憶を変えさえすれば、過去も変えられるというわけです。

ただ、もう少し厳密に言えば、記憶そのものも変えることはできないので、記憶への解釈を変えるということのようです。
例えば、辛いとばかり感じていた記憶について、そのようなことがあったからこそ今の自分にはこういうプラスが生まれたのだと、見方、解釈を変えるというわけです。

これは理屈としては分からないでもありません。
しかし実際には理性の独力で容易にそういうことができそうには思えません。
いかに3日前のことを忘れる私でも、過去の痛みまで全て忘れるわけではないのです。
これだけはいくつも、長年消えないまま残っています。

過去の記憶の処理に関しては、その解釈を変えるということと、もう一つ別な方法があります。
それは、
忘れる
ということです。

① 人から傷つけられたこと
② 人に与えた(施した)こと

この2つを忘れられないことによって、私たちは自分の心に「恨み」を抱くようになります。
①については、自分を傷つけた相手を赦せないので、恨みになります。
②については、与えたのに、それに見合うものを戻してくれないと言って恨みになるのです。

恨みを持ったままでは天国人になることができないので、何としても恨みを持たないようにしなければなりません。
しかし、これが至難であるので、私たちは煩悶するのです。

これについては、文先生の生き方に学んでみたいと思います。


【お勧め記事】
ほう、そうか
愛に変えなさい
相対絶対主義の時代

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ドラミちゃん

言葉の罪

恨みを消すには、私を傷つけた人のことを”このようにしか言えない人なのだ、可哀想に”と思いを変えています。が、もし、私が人を傷つけているとすれば、相手は恨みとして消すことができないかもしれないし、私は重罪を背負います。それを考えると、口数が少なくなる自分です。

2010年02月27日 (Sat) 20:15
教育部長

Re: 言葉の罪

多く喋ったあとは、後悔することも多いですね。
真剣に生きれば生きるほど、口数が少なくなるように思います。

2010年02月27日 (Sat) 20:23
日韓太郎

今という瞬間瞬間が大切ですね。。。
霊界は、永遠の世界であり、愛と心情の世界であること・・・
その準備は、一瞬のように過ぎ去って行く、
この肉身を持って生活する、
今という瞬間瞬間にかかっているのですから、
永遠に通じる瞬間瞬間に変えて行かなくてはと思います。。。
他者を思いやり、その人の幸せだけを願う心、
それが、たとえ、私の怨讐であったとしても、
その人の幸せを願う心、真の愛を相続する・・・
これは、真の愛の勝利者だけが伝授できる
秘伝の生き方だと思います。。。
文先生の生き方、それに尽きると思います。。。

ありがとうございました・・・m()m

2010年03月01日 (Mon) 21:25
kitasendo
Admin:kitasendo