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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

UCブランド

2014/02/10
未分類 1
ジャパン・ブランド

蛇口をひねると際限なく水が出てくる。
しかも、その水はそのまま飲める。

そういう日本の当たり前が通じる国は、世界の中でごく少数です。
発展途上国の中には、汚物が浮かぶ川の水をさしたる浄化装置もなく飲むので、煮沸なしに飲むことはできません。

大都市の地下鉄は、最短1分半刻みで電車が駅に入る。
東京などでは、複数の会社の電車が互いに運転士を交換しながら、絶妙なタイミングで網の目路線に電車を走らせている。

世界の諸外国では、「delay(遅延)」は常識です。
日本では、「スジ屋」と呼ばれる職人が緻密なダイヤを設計しているので、delay がほとんどないのです。

日本でも昭和40年代ころまでは一般的だった汲み取り式のトイレ。
今では水洗が全国に普及したが、こんなシステムを世界中の人が利用することは地球の資源キャパシティからして不可能だろう。

そこで、発展途上国には汲み取り式トイレを簡易化したものを売り込む。
トイレ直下の装置で排泄物を堆肥化する。

こんな実例を、NHKの「JAPAN BRAND」で紹介していました。

日本人の特別な気質が生み出してきた、
「安全・安心」
「清潔」
「快適」
などを高度に実現する数々のシステム。

1980年代、日本は「SONY」や「Panasonic」などというブランドで、先進的な「モノ」を世界市場で売ってきました。
ところが、そういうブランドがかつての光芒を発しなくなった今、日本の多くの企業、さらには一部の自治体までが「システム全体」を日本ブランドとして売り出そうとしているのです。

システムというのは、単品ではありません。
ウォークマンなら、それだけ売ればいいのですが、システムは複合品です。

例えば、都市を走る電車を売り込もうとすれば、電車だけを売ってもだめなのです。
その電車がいかに都市の中を緻密に走り回れるかという、あの「スジ屋」のノウハウもパックにしてこそ、価値の高い商品になります。

さらには、駅舎の中の使われていない広いスペースに「エキナカ」をモデルにした商業施設をセットにして提案する。
こういうアイデアによって、ドイツなどの強力な競争企業を凌いだ実例もあります。

このような経済活動の面白いところは、
「何を売り込んだらいいか?」
と考えることによって、
「我々はどんな安全・安心・清潔・快適な『日本式生活インフラ』を持っているのか?」
と、改めて自らの宝を見直すことができる点です。

「JAPAN BRAND」を「UC BRAND」と言い換えてみたら、どうでしょうか。

UCにはどんなブランドがあるのか?
どんな「UC的生活インフラ」があるのか?

原理のみ言葉は「単品」とも言えます。
「祝福結婚」もUCのブランドだと考えることができます。

しかし、これだけを売り込もうとしてもだめなのではないか。
これが生活の中でもっと有効に機能しうる、何らかの「システム」を売る必要があります。

それがシステムとして、人々の生活を改善し、幸福度を着実に増すことができるなら、多くの人たちの関心を惹き、潜在的な需要を掘り起こすことができるのではないでしょうか。

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2014/02/11 (Tue) 00:15