2030のためのブランディング
ウシオ電機取締役会長の牛尾治朗氏など8名を共同塾頭とする「日本アカデメイア」が、文藝春秋新春号に「2030日本再生の6大シナリオ」と題する提言を公表しています。
2020年には東京オリンピックの開催が決定しており、日本再興の機会にしようという機運が盛り上がりつつあります。
ところがその矢先、オリンピック招致の立役者の一人である猪瀬東京都知事に不祥事が起きて、辞任。
一方、統一教会も「2020ビジョン」というスローガンのもとで7年路程を出発し、最初の1年が過ぎようとしています。
オリンピックを外的2020、教会を内的2020と位置づけてみると、2020ビジョンへの道も決して平坦ではなさそうな気配がします。
ところで、2030。
2020のさらに10年先です。
2020年も重要な区切りでしょうが、神様の摂理はそこで終わるのではありません。
むしろ、2020年以後にどのような世界を開こうとするのか。
それを考える上で、2030という視点は面白いと思います。
提言は、その中で、
「日本をデザインせよ」
と言っています。
まず、国家戦略として、日本国家そのもののブランディングに取りかかることです。経済、科学技術、歴史、文化、伝統などの視点から、日本の強みと弱み、さらには潜在力について「棚卸し」を行い、総点検するのです。内側からだけでなく外からどう見えるのかという視点も忘れてはなりません。 その総括を通じて、世界の視点から日本をデザインし直す。「日本力」グループの取り組みは、その一環として位置づけられています。 世界から見て日本のあるべき姿を考え、日本はどのような国として生きるのか。日本人が共有しあい、世界に誇ることのできる日本人の新しい物語を生み出す。それは、日本が世界の中でどういった位置を占めたいのかを問い直し、日本が欲する世界のあり方を明確にする作業でもあります。 世界の中の日本の本質的な価値を高めるためには、政治や企業が変わるだけではなく、個々人が変わる必要があるでしょう。個人一人一人が「日本の自画像」を描けるようになれば、より自覚的に公共的な役割を引き受けるようになるはずです。 |
この箇所を読みながら、私たちも「2020」に向けて、同様の課題があるような気がしました。
提言の根底には、かなり深刻な危機意識があります。
「日本」を「統一運動」に置き換えてみると、何かが見えてきそうです。
まず、私たちはこの運動の「ブランディング」に取りかからなければなりません。
「統一運動のブランドは何なのか」
ということです。
そして、この運動の「文化、歴史、伝統」などといった視点から、この運動の強味と弱味を総点検し、「棚卸し」をしなければなりません。
内側からだけでなく、外からどのように見えるのか、という視点も忘れるべきではありません。
その総括を通じて、この運動を国家的、世界的視点からデザインし直す。
私たちは国家の中で、世界の中で、どのような位置を占めたいのか。
私たちが欲する国家のあり方、世界のあり方はどんなものなのか。
それは、「統一運動の持つ力」を再評価することです。
世界の中の統一運動の本質的な価値を高めるためには、外的な組織や制度を変えるだけでなく、その運動の担い手である個々人が変わる必要があります。
そして、私たち一人一人が統一運動の自画像を描くことができるようになる必要もあります。
このような基本的な取り組みがなされてこそ、2020を超え、2030をも超えて、この運動が本当に公共的で、天国創建の中核的な役割を担うことができるでしょう。
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