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褒めて、伸ばす

kitasendo
書2  

すぐ近所に習字の先生がおられ、うちの子ども2人も小学生の頃、毎週1回習いに通っていました。

そこの生徒の中に非常に筋のいい子がいて、毎回のように習字のテキストに写真入りで作品が載っていました。

その子は小学校に上がる前から習字を始めたらしいのですが、始めたきっかけはおばあちゃんの一言だったという話を聞きました。
おばあちゃんは習字を習ったことのない人ながら、幼い孫が書いてきた字を見て
「◯◯ちゃん、うまいものだね」
と感嘆しながら、その作品を壁に張ってやったのです。
それがその子には嬉しくて、俄然やる気が出たのだと言います。

「褒めて、伸ばす」
というのは、最近、教育の世界でよく言われることです。
しかし褒めるにしても、時があり、また心があるように思います。
おばあちゃんの一言が効いたのは、本人も
「うまくできたかな」
と思っていた時に、本当に孫を愛する心から出た言葉だったからでしょう。

私の娘は今では習字はやめて、琴を習っています。
習い始めの頃、時々私が送り迎えをする時、娘はよく
「お父さんはあまり褒めてくれない」
と不平を言ったものです。

褒めるというのも、実際のところ、そう簡単ではありません。
心にもないことは褒められないし、下手なところを褒めるわけにもいかないでしょう。

池上学院の院長、池上公介氏は
「褒める、叱る、褒める」
のサンドイッチがいいと言っておられます。

褒めるのを90%にし、10%ほど注意する。
子どもは褒める人の言うことを聞くというのが原則だと言います。

しかし、ただ褒めればいいというのではありません。
子どもから甘く見られていれば、褒めてもさして効果がないのです。
褒める大人には原則が必要です。

していいことと悪いこととをはっきりさせなければなりません。
そして悪いことは絶対に許してはなりません。

初めに
「してはいけない」
と言っておきながら、後で
「仕方ない」
と許してしまえば、原則がないことになります。
そういう大人は、子どもから甘く見られるのです。
私も時々こういう失敗をしてしまいます。

褒めるにせよ叱るにせよ、原則の根底には愛があれば、それが理想だと思います。
そもそも、本当に良く褒めようとすれば、相手の良いところを的確に見つけ出そうとする態度が必要です。
その態度自体が愛情と言えるものでしょう。

その態度を身につけるには、それなりの努力を要します。
「褒めて、伸ばす」
というのも、一朝一夕にできることではありません。
しかしそのようにして本当に愛する心から出た一言は、子ども心の奥深くへ届くような気がします。

孫のやる気をさっと引き出したあのおばあちゃんのような人がそばにいてくれるだけで、人生の幸運と言うべきでしょう。

(注)冒頭の書は文中の少年の作品ではありません。
女流書家木下真理さんの「渡良瀬」です。

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日韓太郎

大切なことですね。。。

>あのおばあちゃんのような人がそばにいてくれるだけで、
  人生の幸運と言うべきでしょう。

幸運とは、出会いによってもたらされますし、
受けた愛情、言葉によって、人生が好転する話は、
よく耳にします。。。

私も、小学生に入る前から、書道を習っていましたが、
褒められ続けた私の字は、上手になるばかりでしたが、
そうではなかった、兄と弟は・・・
上手にならず、今も、あまり字を書きたがりません。。。
褒められた字で、よく手紙を書く私は、文章力も付き、
また、褒められ、よく手紙を書いて、友達をつくりました。。。

このように、愛情を注ぎ、褒めることが、どんなに大切か・・・
私は、だから、必ず褒められたように、褒めるし、
褒められた人は、更に、他者を褒めて行きます。。。

とても大切な文化だと思います。。。


ありがとうございました・・・m()m

2010年02月02日 (Tue) 22:40
きたせんど

Re: 大切なことですね。。。

子どもに対しても同輩に対しても、私はできるだけ褒めるように心がけていますが、
褒めることは出し惜しむ必要のない善行であると思いますね。

2010年02月03日 (Wed) 00:07
李一穂

ぼくも、そろばんの上手をほめられて人生が変わりました。子供の頃の話です。

2010年02月03日 (Wed) 18:29
きたせんど

夫婦で奥さんが褒め上手だと、ご主人は一生懸命働き、力も伸びると言いますね。
生活の様々な側面で、褒める力を活用したいものです。

2010年02月03日 (Wed) 20:59
kitasendo
Admin:kitasendo