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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

こだまの世界

2010/01/12
読書三昧 1
金子みすゞ

こだまでせうか

「遊ばう」つていふと
「遊ばう」つていふ。
「ばか」つていふと
「ばか」つていふ。
「もう遊ばない」つていふと
「遊ばない」つていふ。
さうして、あとで
さみしくなつて、
「ごめんね」つていふと
「ごめんね」つていふ。
こだまでせうか、
いいえ、だれでも。


わずか26歳で夭折した金子みすゞの詩です。

「こだま」の語源は「ことだま(言霊)」だとも言います。
考えてみれば、私たちは「こだま」「ことだま」の響き合う世界に生きているとも言えそうです。

私たちはふだん、考えた通りに話し、話した通りに考えています。
つまり、「言語習慣」と「思考習慣」とは表裏一体の関係にあるのです。

そうすると、「言語習慣」を変えれば「思考習慣」も変えることが可能なように思われます。
「思考習慣」が変われば「行動習慣」も変わり、同時に「自己像」そのものも変わっていくのではないでしょうか。

「自己像」とは自分で作り上げた自分のイメージであり、「自分に対する意識」であって、その意識は言葉でできています。

「自分の性格は、こうである」
「自分にはこれはできて、これはできない」

この「自己像」こそ、自分の人生のほとんどを決めてしまうので、良い自己像を作り上げることが重要です。
しかし実際、私たちの意識の中には過去の失敗の記憶がたくさん詰まっていて、自己像を歪めてしまいます。
しかも、年を取ればとるほど「自己像」は固まっていって、変えるのが難しくなるものです。

そこでまず、私たちは「こだまの世界」に生きているということを考えてみたらどうでしょうか。
もしも私に謗りや妬み、不運が回ってくるとしたら、私自身がそういうものを発していないか。
私が「嫌いだ」と言えば、「嫌いだ」が戻ってきます。
私が「ありがとう」と言えば、「ありがとう」が戻ってくるはずです。

日本の高額納税者、齋藤一人さんの口癖は、
「それ、簡単ですね」
だと言います。
実際に簡単か難しいかと考える前に、まずそう言ってしまうのです。

反対に、失敗するタイプの人は、何を言われても、
「それって、難しいですね」
と言ってしまうのです。

簡単だと思えば、すぐ行動に移しますから、成功のチャンスも生まれます。
しかし難しいと思えば、そこで終わりです。
そこに人生の分かれ道があると言えそうです。




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Comments 1

There are no comments yet.

日韓太郎

>「こだまの世界」に生きているということを考えてみたらどうでしょうか。

若くしてお亡くなりになられた金子さんの詩、
心に、響きますし、「こだまの世界」・・・
その通りだと思いましたし、考えさせられました。。。
与えたものが、返って来るんですよね。。。
統一原理の授受法は、それを教えていますが、
与えるなら、良いものを与えなくてはと思います。。。
良い考え、良い言動、良い人格、良い人生・・・
すべてはつながり、巡り巡って回って来るようになっている、
それを忘れずに、すぐに結果が出なくても、
変わらずに、良いものを与え、良い種蒔きをする、
これは、人生の不変の鉄則でもありますね。。。

>日本の高額納税者、齋藤一人さんの口癖は、
   「それ、簡単ですね」

斉藤一人さん、流石ですね。。。^^
言葉を使うなら、肯定的、建設的、希望的言葉が、
自然に出て来る習慣を身に着けたいものです。。。


ありがとうございました・・・m()m

2010/01/12 (Tue) 20:39