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まるくまーる(旧・教育部長の講義日記)

フリーの霊的意義

2010/01/09
読書日記 2
霊界
kamome

好調な売れ行きでベストセラーになっている 『FREE』(クリス・アンダーソン著)。
「無料からお金を生み出す新戦略」という副題がついています。

 インターネットを中心として現れてきた21世紀型の「フリーを有効に使ったビジネスモデル」。
 その分析と可能性についての考察は、非常に刺激的です。


20世紀までも、フリー(無料)を使ったビジネスはありました。
化粧品などの無料サンプル。
雑誌などの無料購読期間。
ショッピングモールの無料駐車場。
あるいは、紳士服などで「1着目を定価で買うと、2着目はわずか1,000円」などというのも、無料ではありませんが、それに近いものです。

しかしこれらの無料は、それを云わば「まき餌」にして本命の有料商品を売ろうという意図があることが、消費者側にも当然分かっていました。
また、まき餌は売り手にとって決してタダではないので、大量に提供することはできません。
5%の無料で95%の有料を売ろうというのが、従来の無料の概念でした。

それに対して、現在インターネット上に溢れている無料は、量的に膨大な無料であり、従来の概念をひっくり返しています。
つまり、95%の無料で5%の有料を売ろう、というものです。

私が今書いているブログも無料です。
パソコンに入れて使っているソフトの大部分もフリーソフトです。
インターネット世界の雄となったグーグルのサービスは、そのほとんどが無料です。
それでも莫大な利益を上げています。
無料の周辺に利益を生み出す可能性を見つけさえすれば、企業として成り立つことがすでに実証されているのです。

 それはさておき。
 このフリーを中心とする経済活動こそ、本来あるべき経済活動の姿ではないかと、私は思います。
 私たちが天国と呼ぶ世界において、どのような経済体制になるのか、私にははっきりと分かりません。
 ただ、一つヒントになると思うのは、霊界における活動とそれに対する報酬のあり方です。


これについては、以前に書いたことがあります。(「報酬の主人」
スエーデンボルグの記録によると、霊界に住む者にはすべて「役立ちの義務」があるといいます。
その義務の内容は、人それぞれの特性や能力によってみな異なりますが、その報酬は共通しています。
「役立つことによって得る歓喜それ自体」
が霊界の本質的な報酬なのです。

霊界と言っても下から上まで相当数の階層に分かれているので、一概には言えませんが、少なくとも、上層に行けば行くほど、「歓喜それ自体」の価値が大きくなるようです。
この世に比べて霊界は、より本質的な世界であるので、霊界の実相を見れば、この世の本来的なあり方を大まかに推察できると私は考えています。

誰も書けなかった死後世界地図』を読むと、今から100年以上前の霊界からの通信に、コンピューターやDVDディスクなどがすでに存在していることが伺われます。
多くの面において霊界がこの世に先んじていて、この世は結局、いろいろなチャンネルを通じて霊界の先進情報を受けつつ、それを真似る形で発展しているようです。

そう考えると、インターネットの発展も、またそれによって実現した新しい概念のフリー経済も、霊界を真似ながら本来あるべき姿に近づきつつあるものではないかと思われます。
インターネット上の無料も、その裏には金銭的な利益を追及するビジネスが存在することは確かですが、その一方で、フリーを作り、それを気前よく提供する人々の心の中には、明らかに、
「役立つことによって得る歓喜それ自体」
が存在することも間違いないと思います。

金銭的利益を度外視してフリーを提供できる世の中になってきているということ自体が、未来に対する希望を抱かせるものに思えます。


【参考記事】

「報酬の主人」

「霊界での死と誕生」

 

 

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Comments 2

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日韓太郎

No title

なかなか本を読む時間が作れない中、筆者のおかげで、
最近のベストセラーの本にも触れる事が出来て、感謝します。。。
この世の中、間違いなく変化して来ており、悪い事ばかりではなく、
内外共に、成長、発展して行く変化も見られ、希望を感じます。。。

>「役立つことによって得る歓喜それ自体」
   があらゆる活動の報酬なのだという。

「報酬の主人」は、読んでいなかったので、読ませて頂きました。
人間としての価値を、どこに置くか、これは、とても大切な事ですね。。。
金銭と言う報酬だけを求めて活動、仕事をすれば、
人間の価値は、金銭の奴隷に成り下がりますね。。。
そうではなく、「歓喜それ自体」に目的を置き、人間が喜ぶ生を考えれば、
人間は、どんな時、一番喜び、幸せを感じる事が出来るのか、
その喜びを追求すれば、
最高の「歓喜」と言う報酬を手にする希望が湧いて来ます。。。

>自分の活動の主人には自分がなり、
  金銭では計りきれない自分の価値を感じたいという
  止み難い願望があるためだと、私は感じるのです。

筆者は、「報酬の主人」で、
このように自分の考えを持ってまとめておられますが、
人間は、誰でも、永遠の価値、不変の価値、絶対的な価値・・・
最高の価値を自他共に認め、認められて暮らしたい存在です。。。
その人間の本性を開花させ、保護し、育成出来る世の中を、
今の時代に生きている私たちは、先人たちの苦労を思いながら、
未来の子孫の「歓喜」のために築いて、残して行く、
そんな責任を感じるのは、私一人ではないと思います。。。
実際に、生死を超え、利害を超えた世界で、
人間の尊厳、価値、自由、平和、幸福を守るために、
先人たちは、傷付きながらも戦い、
勝ち取って来た足跡があるのですから・・・


>霊界は、心が外面にそのまま現れる世界。

また、筆者は、「霊界での死と誕生」の日記で、
霊界について、上記のように説明されていましたが、
霊界と言う永遠の世界があり、地上生活が、その霊界生活の準備であり、
人間は、霊界で永遠に生活する事、そして、その霊界において、
何が必要不可欠で、地上にある時に、どのように生きれば良いのか、
その結論として、「心」を育て、磨き、実らせる事が大切だと、
筆者は、訴えているのだと思いました。。。

「心」を歓喜で満たし、満たせる世界を追求し、実現する・・・
サルのイモ洗いではありませんが、人間の永遠の価値を実現するために、
「私一人ぐらい」とか、「人生こんなものさ」と言って、
諦め、否定的に考えるのではなく、
一人の人間の永遠の幸せのために、努力し、奉仕し、
「歓喜」の報酬を手にするまで諦めない、必ず手にする、
そんな一人になり、同志を増やしたいものです。。。
そして、すべての人間の幸せが約束される世界、
即ち、地上天国は、必ず実現すると言う夢と希望を与え続け、
「その天国を築く主人に私がなる」、
そんな人を、一人増やし、二人増やし、人づくりに成功するなら、
人間の幸せは、今、この瞬間から手に出来ると、
私は、確信を持って、主張します。。。


ありがとうございました・・・m( )m


2010/01/10 (Sun) 15:03

きたせんど

世相は次第に暗くなるという印象をあたえる報道も多いですが、
希望の方向へ向かう時代の動きも多いと思います。
そちらに目を向けながら、より良く生きて行きたいものです。

2010/01/10 (Sun) 17:29