我々は狂っていない
今年の6月、文仁進(ムン・インジン)北米大陸総会長が来日された折に語られた日曜礼拝の説教は、マクドナルドにまつわるエピソードから始まります。
☆☆☆
仁進女史が家族とともに初めて米国に渡ったのは8歳の時でした。
その時、先に渡米され活動を開始しておられた文先生は、家族を迎えてこう言われました。
「今や、このアメリカという偉大な備えられた国にやってきたのだから、この国を体験し、味わわなければならない」
その言葉を聞いて、子どもたちは皆んな、
「わあ! 多分今日は観光旅行だ!」
と考えて、興奮しました。
文家の家族と米国教会の指導者たちは、何台かのライトバンや乗用車に分乗して出発。
ところが、文先生が最初にメンバーたちを連れて行かれたのは、自由の女神でもなく、エンパイアステートビルでもなく、ナイアガラの滝でもなかった。
なんと、マクドナルドだったのです。
そして、文先生はこう言われたのです。
「アメリカを味わいたいのなら、マクドナルドを味わわなければならない」
その時には、その意味がよく分かりませんでしたが、後になって考えてみると、仁進女史は父君の意図をこのように考えるのです。
「マクドナルドは資本主義アメリカの象徴であり、巨大なメガチャーチ(大規模教会)の象徴的存在でもある。また、ファーストフードの先駆者でもある」
資本主義は際限なく富を求め、ファーストライフ(享楽的に過ぎ去る生活)を求める。
早い食べもの(ファーストフード)を求め、速い車(ファーストカー)を求める。
そして、すべてに表面的な刺激を求めるようになる。
しかし、お父様が私たちに教えたいのは、そのように表面的で早く過ぎ去るものではなく、人生にとって本質的に大きな意義のあること、つまり家庭や父母の愛の体験といったことなのです。
このような体験をするには、時間と努力が必要です。
それらは決して刹那的に味わえるものではなく、ゆっくりと時間をかけて味わうべきものです。
私たちには、そのような生活を導いてくれる統一原理があります。
それを自分の日常生活の中で、刹那的ではなく、よし本質的で豊かな生活にするために、何らかの形で応用する必要があります。
ただ単に、統一原理の「教師」になるのではなく、「生きた統一原理」になるべきです。
それは例えば、人々が私たちを見て、
「あなたの家庭は非常に素晴らしいし、子どもたちもとても立派ですが、その秘訣は何ですか?」
と自然に尋ねてくるような家庭を築くことです。
このようになってこそ、「自然伝道」ができるようになるのです。
☆☆☆
統一原理は、一世たちが若い頃、数十年も昔からあります。
その原理に沿ったつもりだった一世たちの犠牲的で高潔な生き方は、心ならずも奇異なブランド、つまり「彼らは狂っている」というブランド、世間的なイメージを作ってきた。
それを変えていかなければならないとも、仁進女史は言われます。
一世たちも、決して「狂っている」人々ではないし、そのように見られるだけで終わりたくはない。
一世たちも「生きた統一原理」になり、「自然伝道」ができる家庭を築きたい。
原理本体論は、その願望を実現する指針と希望を与えてくれるものではないか。
一世たちも、意識の方向性をそのように変えて行ければいいと思うのですが・・・
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