毎晩、母と書写をする。 書写というのは、筆で書くにしても、薄い紙の下に手本があるので、それをなぞって書くのです。 手本があれば、当たり前のように形が整う。 これから筆がどの方向に動けばいいのかが目に見えるからです。 このことは、手本のないスペースに自分で書こうとすると、途端に分かります。 そこでは、まったく、思い通りの字が書けなくなるのです。 一流の書家というのは、もちろん下に手本はないので、頭の中に...
夜の壮年勉強会で、堕落論を取り上げました。 その中でも、中心テーマは、 「堕落性」。 アダムとエバは、天使長からの堕落性を受け継いだだけなのか? 堕落直後のアダムとエバの態度に見える堕落性とはどんなものか? 自分自身の堕落性をどのように発見すればいいか? というような内容に触れる講義でした。 講義のあと、お茶を飲みながらの交流の中で、 「確かに、弁解というのは、よく出ますね」 という感想があり、そこから...
「あなたは何のために信仰するのですか?」 と問われたら、どう答えるか。 その答えは人の数だけあるかも知れない。 今の私なら、 「私自身の本性を求めて」 という答えがまず頭に浮かぶ。 言うまでもなく、本性は私の外にない。 堕落性もまた、私の外にはない。 私の内面の問題です。 その意味で、私の信仰生活は、私の中の堕落性を発見し、それをいかに本性に作り替えていくかの最前線の作業場だと言えます。 私は深...
うーーん、深い言葉ですね。
教会に原理講師が一人ではだめだ。 全員講師化を目指そうという話になって、グループごとの勉強会に 「指導」 の名目で呼ばれるようになりました。 どれだけちゃんとした指導ができるか。 さほど自信があるのでもありませんが、呼ばれれば行きます。 顔を出してみると、 「この前、総序の講義をしようとしたんです。ところがやってみると、難しい。総序なんて何十回となく聞いてきたので、そんなに難しくないと思ってや...
昔、牧会者をしている頃、毎週巡って来る礼拝の説教で苦しむことが多かった。 礼拝が終わるや否や、もう次の説教を考え始めるのですが、テーマはすぐに出てこない。 テーマが決まらないままに、いつのまにやら土曜日になる。 夜になっても、まだうまくまとまらない。 日曜日の朝まで苦悩が続き、 「もう、これでいくしかない」 という、もやもやした気持ちで礼拝に臨むことが一度や二度ではなかった。 それで、実際にうま...
主体と対象が神の第三対象として合性一体化するために、主体が対象に授ける情的な力を愛といい、対象が主体に与える情的な力を美という。 ゆえに、愛の力は動的であり、美の刺激は静的である。 (「創造原理」第4節) 愛と美についての原理講論の独特な定義です。 どうして愛は動的であり、美は静的なのか。 それは、今ひとつよく分からない。 そもそも、愛とは何であり、美とは何であるのかも、よく分からない。 しか...
ネットで見つけたイクメンの話です。 3歳と1歳の子どもがいる若い夫婦。 最近3歳の息子がご飯をあまり食べなくなり、途中まで食べると、それを放って、お菓子を食べ始める。 お父さんは仕事が忙しく、滅多に一緒の夕食卓にはつけない。 大抵は、お母さんと子どもの3人の食事。 ちょっと前まではいい子で、お母さんの言うこともよく聞いて、ご飯を食べていたので、お母さんとしては、 「どうしてお菓子ばっかり食べるよう...
映画「祈りのちから」の原題は、「War Room」。 「戦いの部屋」 とは一体どんな部屋かと思ってみていると、それはウォークインクローゼットだったのです。 このクローゼットは、広さにして多分1畳半かせいぜい2畳。 クローゼットですから、もともとは家族の服やらバッグやら小物やらがしまってあった。 それをすべて外に出し、空っぽになった狭い部屋を祈祷室にしたのです。 それが、 「戦いの部屋」 です。 破綻寸前...
《4月3日》 ロシアのサンクトペテルブルクで地下鉄爆破テロが発生。 死亡14名、負傷49名。 《4月4日》 シリア北部で化学兵器が使用された。 死亡100名以上、負傷400名以上。 《4月5日》 北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射。 60㎞飛び、日本海に落下した。 《4月6日》 米国がシリアの空軍基地をミサイル攻撃。 59発の巡航ミサイルを撃ち込んだ。 アサド政権が化学兵器を使用したと疑われることへの対抗措置。 4月に入って...
それらが 解決できないから 苦痛なのです。
我々は誰でも、時と場合によって、主人にもなり僕にもなる。 取り立てて際立った能力や特技がなくとも、必ず主人になる場面があるものです。 主人になる資格は、 ① その場所(場面)の備品やその扱い方について、誰よりも精通している ② その場所(場面)を活用することに、誰よりも責任感を持っている ③ その場所(場面)に誰よりも多くのプラスを与える 例えば、お母さんは毎日、台所の主人になり得ます。 冷蔵庫に...
親しい壮年から、深みのある話を伺った。 昔、数年間、韓国に住んでいた頃のこと。 所属していた教会の牧会者があるとき、集まったメンバーに尋ねたことがある。 「天国は、どこにあると思いますか」 メンバーからは思い思いの答えが出てくる。 「私の心の中に(イエス様が教えてくださったように)」 「幸福な家庭の生活に(原理で学んだように)」 それらを聞いたうえで、牧会者が出した答えがとても印象的だった。 ...